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老いのくり言、笑うなかれ
オイノクリゴトワラウナカレ
- 著: 近藤 富枝
世の中、おかしなことばかり。たとえ、年寄りの世迷い言と煙たがられようと、でも、これだけは言っておきたい!
●「江戸しぐさ」というのがある。雨の日に道ですれ違うときは互いに傘を外側に傾けるとか、土間に下駄を脱ぐときは後から脱ぐ人のためにそろえ、道の掃除は隣家の半分までとか、江戸人の日常はいつも他人のことを考えて行動していたというのも、根底の地域の結束があったからである。また、親なし子が近隣の情けで養われることもあったし、いたずらや不行儀をした子は近所の大人に遠慮なく叱られるという構図があった。今は何があろうと他人に無関心が定着してしまったのが恐ろしい。(本文より)
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目次
第1章 世の中、おかしなことばかり
第2章 躾を考える
第3章 暮らしのなかの作法をさがす
第4章 老いても知らぬことばかり
書誌情報
紙版
発売日
1999年12月15日
ISBN
9784062100021
判型
四六
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
216ページ
電子版
発売日
2022年07月15日
JDCN
06A0000000000435162L