
棟梁一代記
ヒダノガッショウヅクリトウリョウイチダイキ
- 著: 家柄木 清光
世界遺産・合掌民家から聞こえる木の声、人の心
滅びゆく飛騨合掌集落を、わしの力で少しでも残したい。合掌作り「最後の棟梁」が生涯を賭けた保存・移築の全仕事をいま明かす。
合掌造りの家は今でこそもてはやされているけれども、50年前の当時はいらんもんだったです。これは今の人には信じられんことかもしれんが、古しい家というのはゴミだったです。いらんからばらばらにする。解体したあと切りきざんで焚き物にでもするしかない。そうやって燃やされた家もずいぶんとありました。(中略)世界遺産に登録されて、それで、立派な物だったんだ、と気がついたのかもしれんですな。──本文より抜粋──
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書誌情報
紙版
発売日
2000年03月21日
ISBN
9784062100793
判型
四六
価格
定価:1,980円(本体1,800円)
ページ数
224ページ