
キルケゴールとアンデルセン
キルケゴールトアンデルセン
- 著: 室井 光広

彼らは互いの中に何を見たのか?若き日、2人は同じ文学サークルのメンバーだった……。
2人の生涯には多くの秘密が隠されている。世界的哲学者と童話作家の邂逅を復元する文学的考古学の試み。
キルケゴールが初めて書いた本は、世界最初のアンデルセン論だった!この驚きから本書は生まれた。
「名ばかり有名で、その実、成人からまともにふりかえられることは稀なアンデルセンは子供部屋に──そうしてキルケゴールはひとにぎりの研究者の書斎に、今でも閉じ込められたままといっていい。両者独自の世界に沈潜する歳月はすでに十分すぎ去った。私は、キルケゴールとアンデルセンを召喚して対話させることを夢みているのだ。かれらがじかに対話する姿が垣間みられさえしたら、いつペンを置いてもよいと考えている」──(著者)
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書誌情報
紙版
発売日
2000年09月28日
ISBN
9784062101011
判型
四六
価格
定価:4,180円(本体3,800円)
ページ数
488ページ
初出
「群像」1998年1月号~1999年12月号