ゲルマン紙幣1億円

ゲルマン紙幣1億円

ゲルマンシヘイイチオクエン

文芸(単行本)

徹底した調査と斬新な発想で描いた歴史マネー小説の誕生。
130年前。日本初の「円紙幣」に途轍もないだましのゲームを仕掛けた男がいた。

明治維新期、260余りの藩が「藩札」を乱発、さらには膨大な量の贋金・贋札が氾濫して、経済は大混乱に陥っていた。頭を悩ませた政府は、近代国家の威信を賭けて新単位「円」の統一紙幣を発行。その総額は1億円。偽造防止のために世界最新技術を誇るドイツで印刷されたことにより、新紙幣「明治通宝」は、通称「ゲルマン紙幣」と呼ばれたのだった。だが――すべての藩札をゲルマン紙幣に切り替えるという、この近代国家の威信を賭けた大改革には、意外な盲点があったのである。藩を追放された野島小太郎は、維新のはぐれ者たちを集めて一世一代の大勝負に出た!


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書誌情報

紙版

発売日

2000年10月20日

ISBN

9784062102872

判型

四六

価格

定価:1,980円(本体1,800円)

ページ数

336ページ

著者紹介