
釈迦が寝言 上
シャカガネゴト
- 著: 楠見 朋

歴史と永遠、疾走する想像力。
ネパールを舞台に、日本人一家の性と宗教意識を鋭く問う。
すばる文学賞受賞作家、渾身の力作!
〈書下ろし特別作品〉
いまの日本に住んでいてもリアルなものが全く感じられない。未知の世界へ飛び込み、自分の可能性を確かめたい。辰彦は、こころから旅に出たいと思った。――(第1章・食卓)
寺院に彫られたエロティックな彫刻群。その側を行き交う女性たちの肉づきのよさ……ネパールに女神はあふれている。――(第2章・エロスの神々)
太古の昔、ヒマラヤは海の底にあったという……。泰蔵は何かに祈るのではなくいつも何かを祈ってきたのだった。これまでは何に、誰に祈るのかなど、考えたこともなかった。――(第3章・曼荼羅探し)
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書誌情報
紙版
発売日
2001年11月20日
ISBN
9784062103312
判型
四六
価格
定価:2,090円(本体1,900円)
ページ数
340ページ
初出
備考参照