女人しぐれ

女人しぐれ

ニョニンシグレ

文芸(単行本)

絶好調!時代小説大賞受賞作家・平山壽三郎、3作目にしてきわめた真骨頂。
文壇随一の浮気男・三上於菟吉と、大御所の女流作家・長谷川時雨。放蕩三昧の人気文士と、軍の幹部も一目置いた女名士の夫婦から、昭和の文士たちは目を離せなかった。

12歳年上の女房を、男は惚れて尽くして、そして泣かせた。
大正5年、垢抜けない文学青年・三上於菟吉と、12歳年上の美貌の女流作家・長谷川時雨が一緒になったとき、文壇のだれもが唖然とし、先行きを危ぶみ、羨望した。
美貌の姉さん女房に振り回されながら人気作家に成長した於菟吉は、待合を仕事場にし、さらには若い頃の時雨とそっくりな妾を囲いもするが、人気作品を生み出したその稼ぎは、時雨が主宰する大赤字の女流文芸誌「女人芸術」に惜しげもなく注ぎ込んでいった。
菊池寛、直木三十五、吉川英治、林芙美子、吉屋信子ら、大正・昭和に活躍した文壇のスターたちとのエピソードを織り込みながら描かれる、いっぷう変わった夫婦の情愛。


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書誌情報

紙版

発売日

2001年03月30日

ISBN

9784062105439

判型

四六

価格

定価:1,980円(本体1,800円)

ページ数

308ページ

著者紹介