だから、女は「男」をあてにしない

だから、女は「男」をあてにしない

ダカラオンナハオトコヲアテニシナイ

男たちよ!
なぜ女が悲しいのか知っているか!!
女たちよ!
なぜ男がバカ笑いをしているか知っているか!!

男は男になら決して言わないことを、女には平気で言う。特に女と男の問題を論じるとき、男は負けっぷりが悪い。そういう男は私の周辺だけかと思っていたら、文化人と呼ばれる著名人やオピニオンリーダー格の男も例外ではなかった。やれ評論家だ、国際政治学者だ、アーチストだとご大層な看板を引っ提げてはいても、こと女に関しては、みんな金太郎アメだとわかって、変に感心したりもした。
男たちは議論で風向きが悪くなると、私がシングルだということに目をつけ、“結婚していない女、子どものいない女に何がわかるのか”式の揶揄(やゆ)、蔑視(べっし)を口にする。要するに結婚、出産体験のない女は半人前だから対等にモノを言う資格もなければ、言っても説得力はないと言いたいわけだ。――本文より抜粋


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書誌情報

紙版

発売日

2001年04月24日

ISBN

9784062107013

判型

四六

価格

定価:1,870円(本体1,700円)

ページ数

320ページ

初出

備考参照

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