眼球の毛

眼球の毛

ガンキュウノケ

文芸(単行本)

静謐な未来都市の無明!
40年後、新しい奇病、変わらぬ男女の煩悶。

芥川賞作家初の書下ろし特別作品

2040年、土曜日の朝、40歳になった教授は、愛宕山の家で、小鳥たちのさえずりを聞きながら目覚める。未来都市東京は、いたる所で木漏れ日が揺れているエコロジー都市である。素粒子論の研究にいきづまっている教授は、土曜日の午後を、研究室の助手である愛人と過ごす時間に、無上のエロスの喜びを見出しているのだが、最近、その愛人と若い研究者の関係を疑い、不安と嫉妬に揺れていた…。


  • 前巻
  • 次巻

書誌情報

紙版

発売日

2003年12月24日

ISBN

9784062107280

判型

四六

価格

定価:1,980円(本体1,800円)

ページ数

318ページ

著者紹介