
「語りえぬもの」からの問いかけ 東大駒場<哲学・宗教・芸術>連続講義
カタリエヌモノカラノトイカケトウダイコマバテツガク・シュウキョウ・ゲイジュツレンゾクコウギ
ウィトゲンシュタイン、ハイデガー、歴史の物語論が交錯し、空海、死者追悼、神秘主義が邂逅。そしてオイディプス、憂いと沈黙の詩人、ゴッホが響き合う、永遠のポリフォニー。
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目次
序 「語りえぬもの」の痕跡―――――――――――――――――――宮本久雄
●第1章 「語りえぬもの」の語り――哲学の思考
第1講 「論理哲学論考」と「人生の無意味さ」について――――――――野矢茂樹
第2講 世界の閃き――ハイデガーの思考―――――――――――――門脇俊介
第3講 歴史の物語論と「物語りえぬもの」―――――――――――――高橋哲哉
第4講 「無」・荒野に咲く花―――――――――――――――――――宮本久雄
●第2章 「語りえぬもの」との対峙――宗教の智慧
第5講 空海における「源」ということ――――――――――――――――竹内信夫
第6講 酒と杯が溶け合うとき――イスラム神秘主義の世界――――――杉田英明
第7講 西洋中世における幻視と死者追悼―――――――――――――甚野尚志
第8講 表現者としての神と人間――エックハルトの神秘思想―――――岡野雄三
●第3章 「語りえぬもの」の表現――芸術の美
第9講 芸術という名の宗教――ゴッホをめぐって――――――――――三浦篤
第10講 金子光晴「うれひの花」のありか――詩と絵画の彼方へ――――今橋映子
第11講 「言い表せないもの」の詩学――チュッチェフ「沈黙!」の逆説――沼野充義
おわりに 未知の世界へ――――――――――――――――――――岡部雄三
書誌情報
紙版
発売日
2002年03月14日
ISBN
9784062107556
判型
四六
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
ページ数
240ページ
著者紹介
著・編: 宮本 久雄(ミヤモト ヒサオ)
著・編: 岡部 雄三(オカベ ユウゾウ)