
三字熟語 語源小辞典
サンジジュクゴゴゲンショウジテン
- 著: 加納 喜光
100万読者の圧倒的支持を受けた 『読めそうで読めない漢字2000』の著者が
精魂をそそいだ三字熟語ワールド。
「一面識」は「半面識」から生まれた語、「園遊会」はもとは「遊園会」といった。「歌舞伎」は古代中国語にあり、「一家言」は『史記』、「集大成」は『孟子』にある語、王安石の詩には「紅一点」が出てくる。「一辺倒」は毛沢東が復活させた古典語。「有頂天」「金輪際」は仏教語。……そんなウンチクがいっぱいの本です。
【伏魔殿】(ふくまでん)……『水滸伝』の「伏魔之殿」に由来があるかもしれない。もともと伏魔は魔物を伏従させるといった意味で、明の時代、蜀の勇将であった関羽に「伏魔大帝」という称号を与えた。
【司令塔】(しれいとう)……司令は中国の官名で、随の時代、宮中で皇帝の命令を司る役職であった。司令は日本的な転用、司令官、司令塔は和製漢語であろう。しかし現代の中国でも用いられている。
(以上、本文より)
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書誌情報
紙版
発売日
2001年10月10日
ISBN
9784062109611
判型
小B6
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
ページ数
256ページ