
官邸 下
カンテイ
- 著: 成田 憲彦
息をのむ権力の内側!
信念と謀略、夢と非情のドラマ、想像を超えるクライマックスへ!
-元総理秘書官が書き下ろした、2400枚、空前の本格政治小説-
これは、日本を変えようとした男たちのドラマだ。驚くべき情報量の中に、男たちの情熱と哀感が見事に織り込まれている。――榊東行氏(作家・『三本の矢』)
作り物ではない政治の恐さ、深さ、面白さ。権力の裏で働いた人間でなくては描けない凄みと緊張感に圧倒された。――田原総一朗氏(ジャーナリスト)
「罠を仕掛ける場合の最大のコツは、いかに自然な感じを出すかだよ。毒が入っていると思ったら、犬だって食わないからね」■「これからのモードは、与野党対決モードあるいは規則モードで、国会法と衆議院規則だけで行く」■「大切なのは、手続きを変えることではない。政治を変えることじゃ。政治が変わってこそ、手続きも変わる」■「市街戦になりますね。われわれが望んだ戦いではありませんが、受けて立つしかありませんよ」■「最高首脳会議のことをお聞きしているのではありません。お願いです、総理の本心を教えて下さい」「申し訳ないが、これは政治なんだ。一社の手柄の問題ではないんだ」■「没落すべきものが、すぐには没落せずに、あの手この手で政権の維持に躍起になることで、国民が犠牲にされる長いプロセスが始まるように僕は思う」「どれだけの時間で没落させることができるかは、われわれの力量ではないか!」■「秘書官はさっき相討ちと言ったが、そちらが解散を振りかざし、こちらも仕方がないとなって相討ちで終わるためには、目印が5センチか1センチこちらに来ていなければならないのだ」
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書誌情報
紙版
発売日
2002年01月28日
ISBN
9784062110525
判型
四六
価格
定価:2,200円(本体2,000円)
ページ数
432ページ