
十時半睡事件帖 東海道をゆく
トトキハンスイジケンチョウトウカイドウヲユク
- 著: 白石 一郎

わが子の死に目にあえぬならば、それも定めでござる。
重病の息子を見舞うため、帰郷の旅に出る十時半睡は、敢えて陸路をゆっくりと進む。
「死」と「運命」を見つめた、人気シリーズ待望の最新作!
「生きる者は生き、死ぬ者は死ぬ」
弥七郎の生死は弥七郎の運である。間に合うか間に合わぬかなどと案じることは、弥七郎の天運に棹さすようなもので、生死とは何のかかわりもない。運があれば弥七郎は生きのびるであろう。そのことを弥七郎のために信じてやりたい。……(本文より)
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書誌情報
紙版
発売日
2002年02月28日
ISBN
9784062111911
判型
四六
価格
定価:1,870円(本体1,700円)
ページ数
248ページ
初出
「IN☆POCKET」 旅立ち-2000年3月号・泉岳寺-2000年6月号・東海道-2000年9月号・小田原-2001年3月号・箱根越え-2001年6月号・薩た峠-2001年9月号・大井川越え-2001年12月号