ぐずべり

ぐずべり

グズベリ

文芸(単行本)

硬く脆い殻の中。少女の機微を清冽に描く。

日常に揺らぐ狂気を新感覚で描く中編作品集。
頭の中の出来事と現実とがかみ合わない少女の視点から日常の機微を描いた「亜寒帯」。希望の持てない未来に少女が密かな復讐を試みる「ぐずべり」の2篇を収録。

中学生になった理子は母親の菜子にかんして、もしいまおかあさんが同級生だったとしてもぜったいにともだちになっていない、なんであんなおもしろくないひとと結婚したの、亜子ちゃんがおかあさんだったらよかったのに、と父親に文句をつける。――(本文より)


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書誌情報

紙版

発売日

2002年10月15日

ISBN

9784062113304

判型

四六

価格

定価:1,540円(本体1,400円)

ページ数

168ページ

初出

備考参照

著者紹介