一神教 文明からの問いかけ

一神教 文明からの問いかけ

イッシンキョウブンメイカラノトイカケトウダイコマバレンゾクコウギ

なぜ同じ唯一神をいただく文明が争い続けるのか、9・11を問い直す白熱の11講!

キリスト教はユダヤ教から派生し、イスラーム教はユダヤ教とキリスト教から派生したものです。この3つの宗教には、ユダヤ教の聖典に淵源する唯一神信仰が共通しています。ですから、ニューヨークとパレスチナの惨劇は単に「宗教の衝突」と言ったのでは不十分です。それは同根の3つの一神教とそこから誕生した文明の間の衝突であり、私たち日本人にとっても対岸の火事ではありません。―――「はじめに」より


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目次

第1講 一神教の根源と彼方――預言者エリアの物語  宮本久雄
第2講 イエスの今と私たちの今  大貫 隆
第3講 ユダヤ教とは何か――普遍主義と特殊主義と  R・J・ツヴィ・ヴェルブロウスキー
第4講 イスラーム教の現在――宗教の復興か、文明の衰退か  池内 恵
第5講 一神教への挑戦――初期ユダヤ教とキリスト教の異端者たち  大貫 隆
第6講 ユダヤ人をユダヤ人にしたもの――トーラーの精神  市川 裕
第7講 シオニズムとディアスポラの歴史  黒川知文
第8講 ユダヤ人と日本人――文化と歴史の比較  ベン=アミー・シロニー
第9講 イスラーム教の律法主義と霊性主義――真の対話のために  池内 恵
第10講 旧約の神理解は現代に何を問いかけるか  関根清三
第11講 恋愛と一神教――唯一・一回性ということ  宮本久雄

書誌情報

紙版

発売日

2003年09月06日

ISBN

9784062113731

判型

四六

価格

定価:1,870円(本体1,700円)

ページ数

256ページ

著者紹介