
私の介護家族戦争
ワタシノカイゴカゾクセンソウ
- 著: 宇野 淑子
新しい介護の形が見えてくる!
〈筑紫哲也氏推薦〉
たちだれもが遅かれ早かれ直面する大テーマ――介護。
本書は、「現在」と斬り結んできた語り手、書き手である宇野さんが、両親の介護という至近の距離から、この問題と取り組んだ記録。「近くの他人」という介護の新しい道筋を示していて興味深い。
「こういう介護の形もある」と知ってほしいから……。
わが家では、家族で背負わず、他人の力だけに頼って在宅介護を貫いた。介護の手にも資金にも余裕のなかった、極々平凡な一家が、とにもかくにも何とか親の介護をやり遂げたのであった。
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目次
<序章>不意の衝撃
父、倒れる
<第1章>両親ともに痴呆
老々介護/父の日記/父まで痴呆に/父の尊厳を守る
<第2章>家族、それぞれの思い
模索の日々/確執の始まり/尊厳死についての行き違い/父の償い
<第3章>現実との闘い
国に見捨てられる老人/在宅介護準備/行政の壁/平穏を乱すもの
<第4章>介護の現場
苦い後悔/介護の達人たち/在宅医療か入院医療か
<第5章>どんな最期を
近づく死期/父を送る/母を送る
<終章>残されたもの
心の整理
書誌情報
紙版
発売日
2002年09月17日
ISBN
9784062114462
判型
四六
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
224ページ