忘己利他(上)

忘己利他(上)

モウコリタ

最澄の言葉がローマ教皇を動かした。

世界の宗教界をリードした天台座主・山田恵諦の生涯を描きつつ、こころの時代とは何かを問う。

忘己利他――もうこりた
「己を忘れて他を利するは慈悲の極みなり」という最澄の言葉は、宗教の原点ともいえる。世界の宗教界をリードするローマ教皇も「忘己利他」の精神を説いて、山田座主とともに世界宗教サミットの足がかりをつくった。

明治・大正・昭和・平成という激動の20世紀を100歳まで生き抜いた山田恵諦。「日本仏教の母山」と呼ばれる比叡山で、天台座主として、世界の宗教界に影響を及ぼし、各国への巡礼の旅を続けた“高徳の人”の一生を描く。そして、最澄に始まる日本仏教の源流を辿り、その真髄に迫った野心作。


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書誌情報

紙版

発売日

2002年10月22日

ISBN

9784062114509

判型

四六

価格

定価:3,080円(本体2,800円)

ページ数

454ページ

著者紹介