たまたま地上にぼくは生まれた

たまたま地上にぼくは生まれた

タマタマチジョウニボクハウマレタ

なぜ、ぼくは生きて死ぬのだろう!?

働くことがイヤで、善良な市民を嫌い、騒音に抗議する日々。
「戦う哲学者」の心と身体の「黒々とした根っこ」!!

真の国際化、時間論、孤独、そして死について、あくことなく語り尽くした講演集!!
生きにくい時代の「哲学的生き方のススメ」!!

●哲学をやめて、まっとうな人間になろう
●日本人が嫌われているほんとうの理由
●私は、他者の痛みがわからない
●哲学の精神とスポーツマン精神は似ている
●哲学をしているという嘘はやめよう
●「なんで生きなければいけないの」というまっとうな問い
●癒されたら哲学はなくなる
●自分の死後も世界が存続するのが耐えがたい
●子供に戻り、言葉をとり戻す
●親の言うことを聞いてはいけない

世の中の人というのは仕事をすごく評価するのです。NHKテレビの『プロジェクトX』みたいな仕事の成果を。
私はあれを、涙を流しながら反感を持ってみているんですけれども、同じようにやって失敗した人もいっぱいいることでしょう。
私は『プロジェクトX』とは別の『プロジェクトマイナスX』って放送すればいいと思うんです。一生懸命やってみんな失敗する例です。私ぐらいしか見ないと思いますけど。――(本文より抜粋)


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目次

<第1章>ヨーロッパ体験の重み
(1)ウィーンショック
(2)ほんとうの国際化とは
<第2章>哲学とは何だろうか
(3)哲学は教えられるか
(4)哲学という病
(5)時間というフィクション
(6)哲学と癒し
<第3章>人生の理不尽を見つめて
(7)自分の言葉で語る勇気
(8)理不尽を生き抜く
(9)イヤでも働くことの意味

書誌情報

紙版

発売日

2002年09月12日

ISBN

9784062114943

判型

四六

価格

定価:1,760円(本体1,600円)

ページ数

288ページ

著者紹介