深川黄表紙掛取り帖

われら、裏稼業、江戸の厄介事、よろず引き受けます。
元禄版始末処は、年中暇なし。

表稼業は……
蔵秀――夏場の3ヵ月だけ夏負けの特効薬を商う定斎売り。
辰次郎――富岡八幡宮門前の印形屋の次男坊。絵草紙本作家を目指している。
宗佑――飾り行灯師。明かりを使った細工ものの名人。
雅乃――尾張町の小間物問屋のひとり娘。絵師。

目次

端午のとうふ
水晴れの渡し
夏負け大尽
あとの祭り
そして、さくら湯

書誌情報

紙版

• 発売日: 2002年11月29日
• ISBN: 9784062115278
• 判型: 四六
• 価格: 定価：1,760円（本体1,600円）
• ページ数: 298ページ

初出

本書は、単行本化にあたり加筆訂正した。　端午のとうふ／『小説現代』２０００年１２月号　水晴れの渡し／『小説現代』２００１年８月号　夏負け大尽／『小説現代』２００２年２月号　あとの祭り／『小説現代』２００２年６月号　そして、さくら湯／『小説現代』２００２年９月号

著者紹介

著： 山本　一力（ヤマモト　イチリキ）