巡査の首

巡査の首

ジュンサノクビ

文芸(単行本)

巧一郎は、なぜ「首」を無くしたのか。
本当に同僚を殺したのだろうか。
克馬と早紀の兄妹は祖父の真実を求め小舟(サバニ)で謝名元島から垂下国へと漕ぎだした。

-首狩りの風習-を追究する芥川賞作家の力作。

四国の半分ほどの大きさの垂下(すいか)国は、謝名元(しゃなもと)島の西南160キロにある。
元々の名称はジャガル島だが、阿族が両手に下げていた生首を戦前日本人が西瓜と見間違え、「西瓜島」と名付けたのが、いつのまにか「垂下島」に転じたと言われている。――(本文より)


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書誌情報

紙版

発売日

2003年02月25日

ISBN

9784062116855

判型

四六

価格

定価:1,980円(本体1,800円)

ページ数

244ページ

著者紹介