
祖国とは国語
ソコクトハコクゴ
- 著: 藤原 正彦

文化も伝統も、日本という国はすべて言葉の中にある
国語こそすべての知的活動の基礎だと説く「国語教育絶対論」のほか、母・藤原ていの名著『流れる星は生きている』の原点を親子三代でたずねる「満州再訪記」、ユーモアあふれるほのぼの家族エッセイなど、話題満載
混乱の中で脱出した満州の地を訪れることは、長い間、私の夢であった。母の衰えが目立つようになったここ数年は、早く母と一緒に訪れなくては、と年に何度も思った。母が歩けなくなったり、記憶がさらにおぼろになったら、二度と私は、自分の生まれた場所を見ることはできない、と思うようになっていた。他方では、80歳を超え、体力低下とわがまま増大の著しい母を、連れて旅することの憂鬱も感じていた。――(本分より)
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書誌情報
紙版
発売日
2003年04月26日
ISBN
9784062117128
判型
四六
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
216ページ
初出
収録作品参照
収録作品
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作品名初出
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作品名
お茶の謎
初出
『朝日新聞』2002年4月13日
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作品名
ギーギー音
初出
『朝日新聞』2002年5月11日
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作品名
ダイハッケン
初出
『朝日新聞』2002年6月8日
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作品名
科学は無情
初出
『朝日新聞』2002年7月6日
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作品名
ネギよ来い
初出
『朝日新聞』2002年8月10日
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作品名
右目の落涙
初出
『朝日新聞』2002年9月14日
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作品名
ガスもれ感知器
初出
『朝日新聞』2002年10月12日
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作品名
数学は宝石箱
初出
『朝日新聞』2002年11月9日
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作品名
雪でなければ白くない?
初出
『朝日新聞』2002年12月14日
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作品名
エベレストの積雪
初出
『朝日新聞』2003年1月18日
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作品名
この世は数学だらけ
初出
『朝日新聞』2003年2月15日
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作品名
力士の汗かき
初出
『朝日新聞』2003年3月15日
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作品名
求む踊り子
初出
『朝日新聞』2002年8月15日
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作品名
卑怯を憎む
初出
『文藝春秋』2002年4月15日臨時増刊号
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作品名
一石三鳥ならず
初出
『室内』2001年1月号
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作品名
血が騒ぐとき
初出
『室内』2002年1月号
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作品名
ウォーキング
初出
『週刊新潮』2002年7月4日号
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作品名
ライアンの娘
初出
『週刊文春』2000年8月24日号
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作品名
中原中也詩集
初出
『読売新聞』2001年9月23日
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作品名
いじわるにも程がある
初出
新潮社刊
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作品名
国語教育絶対論
初出
『文藝春秋』2003年3月号
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作品名
英語第二公用語論に
初出
文藝春秋刊
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作品名
犯罪的な教科書
初出
『文藝春秋』2001年5月号
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作品名
まずは我慢力を
初出
『産経新聞』2002年5月27日
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作品名
産学協同の果ては
初出
文藝春秋刊
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作品名
ノーベル賞ダブル受賞
初出
『毎日新聞』2002年10月17日
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作品名
天才を生む土壌とは
初出
『産経新聞』2002年7月10日
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作品名
情報機関の創設を
初出
『産経新聞』2002年9月25日
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作品名
アメリカ帰りが多すぎる
初出
『産経新聞』2002年11月12日
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作品名
大局観と教養
初出
『産経新聞』2002年12月18日
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作品名
戦略なき国家の悲劇
初出
『産経新聞』2003年1月30日
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作品名
ペイトリオティズム
初出
『産経新聞』2003年3月20日
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作品名
満州再訪記
初出
『考える人』2002年秋号