午後の蜜箱

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電子あり

午後の蜜箱

ゴゴノミツバコ

文芸(単行本)

しんと静まった闇の中に、五十数年生きている真琴とほんの少しだけ若い私がいて、しかし私たちは少しも自分のことがわからないのだ。男と出会って一緒に暮らしたりささいなことで別れたり、やっぱり一人がいいと言ってみたり、一方ではどこか別の場所で生きることを夢みたり。そのわからない自分の姿を、もし見られるものなら見たいという真琴の願いが私にもすんなりとわかるのだ。――(本文より)


女ふたり、ゆたかな孤独を抱きしめて。

<ひとり>を選んで生きてきた女たちが、人生の午後に迎える美しい時間。

しんと静まった闇の中に、五十数年生きている真琴とほんの少しだけ若い私がいて、しかし私たちは少しも自分のことがわからないのだ。男と出会って一緒に暮らしたりささいなことで別れたり、やっぱり一人がいいと言ってみたり、一方ではどこか別の場所で生きることを夢みたり。そのわからない自分の姿を、もし見られるものなら見たいという真琴の願いが私にもすんなりとわかるのだ。――(本文より)


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書誌情報

紙版

発売日

2003年08月02日

ISBN

9784062117166

判型

四六

価格

定価:1,870円(本体1,700円)

ページ数

214ページ

電子版

発売日

2013年11月01日

JDCN

0621171600100011000T

初出

備考参照

収録作品

  • 作品名

    ヒソリを撃つ

    初出

    群像2001年9月号

  • 作品名

    ジロに降る雪

    初出

    群像2002年10月号

  • 作品名

    午後の密箱

    初出

    群像2003年4月号

著者紹介

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