イエロー

イエロー

イエロー

文芸(単行本)

芥川賞候補作

「薄っぺらな嘘、偽の自分、生死が曖昧な日常、小説『イエロー』は、不意に響く救急車のサイレンのように、それらを切り裂く」――村上 龍

「文体という点では松井雪子さんの『イエロー』が最も優れていた。巻頭の女の顔を月面になぞらえる展開は見事だし、その後の別人格の自分とのメールのやりとりなども達者なもの」――池澤夏樹

<漫画家としても異彩を放つ松井雪子の中篇小説2篇を収録>

●駅ビルの化粧品店で働く美容部員ユキエさんのもとを訪れる風変わりな客たち
 ――「イエロー」(第128回芥川賞候補作)。

●富士の樹海に近い「旅荘・蓬莱」の深夜受付フジミと、長逗留の泊り客サオトメとの不思議な顛末
 ――「私のフジサン」。


  • 前巻
  • 次巻

書誌情報

紙版

発売日

2003年08月02日

ISBN

9784062117562

判型

四六変型

価格

定価:1,870円(本体1,700円)

ページ数

172ページ

初出

備考参照

著者紹介