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惜春
セキシュン
- 著: 花村 萬月

新宿のキャッチバーを辞め、騙されてタコ部屋暮らしを始めた。
いまある現実をそのまま受け入れよう。
旅人の寂しさにつつみこまれて眠りにおちた。
ヒッピーもベトナム戦争も終わってなにもない'70年代、
僕は正真正銘、20歳の童貞である。
十代後半に京都に住んでいて無為徒食の日々を過ごしていた私にとって雄琴の風景は、そしてそこに棲息する人々の息遣いは、肌にじかに染みいってくるようで、なにやら微妙な悲しみの感情を覚えた記憶がある。――(花村萬月)
書誌情報
紙版
発売日
2003年04月26日
ISBN
9784062118323
判型
四六
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
ページ数
224ページ
初出
備考参照
収録作品
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作品名初出
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作品名
白い花
初出
「小説現代」2001年6月号
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作品名
特攻161
初出
「小説現代」2001年11月号
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作品名
野焼き
初出
「小説現代」2002年3月号
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作品名
惜春
初出
「小説現代」2002年8月号