「子どもが生きる」ということ

「子どもが生きる」ということ

コドモガイキルトイウコトココロガコワレルクウカンソダツクウカン

とり残された空間・学校建築にメス!
子どもが「子どもをする」ところとは?
人生の目的は子ども時代にある

芥川賞作家が『「家をつくる」ということ』『家族を「する」家』につづく問題作、書き下ろし!!

ぼくは子どもたちの「実」像と彼らの「居場所」ともとめて歩いた。そしてまず学校へ出かけた。その建物と空間を調べて、いま子どもたちに起こっている「問題」のありかが見えないか、さぐってみた。
それから彼らがもっとも好む場所、ディズニーランドへ出かけた。なぜ彼らはこの現代的「聖地」に惹かれつづけるのか。
さらに、街を子どもたちの姿をもとめて歩いた。コンビニエンスストア、ストリート、ラブホテル……。そうした空間と「場」を見てきた。
そしてふたたび「子ども部屋」へもどり、その不在の理由を見いだそうと試みた。そのたびに彼らはまるで逃げるようにその姿を隠す。彼らが姿をくらます「場」は、電子ネットとゲームやテレビという虚構の場所だった。……「はじめに」より抜粋


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目次

第1章 「学ぶ」ところ=学校
第2章 「遊ぶ」ところ=ディズニーランド
第3章 「漂う」ところ=子ども部屋
第4章 「見失う」ところ=電子空間

書誌情報

紙版

発売日

2003年05月14日

ISBN

9784062118378

判型

四六

価格

定価:1,650円(本体1,500円)

ページ数

282ページ

著者紹介