
日本警察崩壊
ニッポンケイサツホウカイ
- 著: 小林 道雄
相次ぐ不祥事、低下した検挙率、解決できない重大事件、失敗した暴対法、警らよりも昇任試験、キャリア化したノンキャリ幹部……
信頼を失った警察に未来はない!!
ベストセラー『日本警察 腐蝕の構造』以来警察のあり方を見続けている著者が、崩壊しつつある組織の現状に警鐘を鳴らす!
今の警察には、「警察は、個人の生命、身体及び財産の保護に任じ」(警察法第2条)と規定されている責務を第1義的なものとする意識が、組織にも個々の警察官にも大きく薄れてきている。……いったい、どうしてそうなったのか。……気づいたことは、薄れたというとらえ方は違うのではないかということだった。そうではなく、もともとその責務を2義的なものにしたがる体質があり、時の経過とともにそれが露になりタテマエ化が進んだ、そう見るほうが正しいのではないかということなのである。(「はじめに」より抜粋)
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目次
1 初動捜査――神戸・大学院生殺害事件
2 暴力団対策法――失敗したヤクザ対策
3 復活された監視――保母になった警察
4 検挙率低下――露呈したまやかし
5 自治警察の回復――キャリア制度が阻む自治
(目次より)
書誌情報
紙版
発売日
2003年05月28日
ISBN
9784062118798
判型
四六
価格
定価:1,870円(本体1,700円)
ページ数
248ページ