
世界遺産屋久島・多様性の回廊
セカイイサンヤクシマタヨウセイノカイロウ
水と森の島――知られざる素顔に迫る
樹齢7200年の縄文杉、幻の竜王滝、
霧に育つ巨木、世界最大の照葉樹林、
日本最多年間1万ミリの雨、亜熱帯に冬の吹雪など、
30年の及ぶ取材の集大成。
こい紺色におもおもしくふかみをたたえながらも、それでいてあかるいはなやかさをうしなわない海の色。ふしぎな力でひとの心をとらえ、かきみだす官能的な海の色。わたしはこの海の色をしっている。……わたしは、また南海の島をおとずれようとしている。
梅棹忠夫 「南海の山旅――屋久島紀行」より
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目次
第1章 黒潮に浮かぶ島 ――亜熱帯性気候が多様性を生む――
第2章 生命の森 ――世界最大規模の照葉樹林――
第3章 水と花崗岩の島 ――年間1万ミリ、日本最多の雨が降る――
第4章 森に咲く花 ――ヤクシマシャクナゲ、サクラツツジ etc.――
第5章 巨木の森 ――雲霧帯がヤクスギを育てる――
第6章 空中庭園・山上の秘密 ――着生植物と南限の高層湿原――
第7章 小さな森 ――コケとシダの宝庫――
第8章 白い森 ――列島南限の雪――
解説:
屋久島を想う 山田 勇(京都大学東南アジア研究センター教授)
屋久島の自然を楽しむ 小原比呂志(自然ガイド)
南海の山旅――屋久島紀行 梅棹忠夫(国立民族学博物館名誉教授・顧問)
多様性こそが屋久島を美しく彩っている 水越 武
書誌情報
紙版
発売日
2003年05月30日
ISBN
9784062118842
判型
A4変型
価格
定価:4,180円(本体3,800円)
ページ数
160ページ
著者紹介
著・写真: 水越 武(ミズコシ タケシ)
デザイン: 丸田 早智子(マルタ サチコ)