
小説 冷血生保
ショウセツレイケツセイホ
- 著: 島村 洋一
「次の破綻はここ!」と名指される大手生保・北斗生命の診査医、田中ケンジが巻き込まれた醜悪な画策と陰謀!
セールスレディの架空契約、金融庁に設置された生保問題対策室、大手損保との経営統合――
生き残りを賭けて、人々が蠢く。
拝啓 社長様
支部の中に、保険金を得るために子供を殺したやつがいます。まずは長男です。あいつは、走っているトラックの前に子供を突き出しました。
――中略――
支部長もグルですよ。見て見ぬ振りをしている。まったく嫌な連中。許せない。恨んでやる。ウソじゃないですよ。社長は信用してくださいますよね。だから、我が血で書きます。――第7章「血塗られた投書」より――
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書誌情報
紙版
発売日
2003年07月04日
ISBN
9784062119054
判型
四六
価格
定価:1,980円(本体1,800円)
ページ数
294ページ