江戸の川風

江戸の川風

エドノカワカゼ

文芸(単行本)

天皇の料理人と将軍の料理人!

壮大なスケールと江戸前の枠、待望久しい未完の秀作。
縄田一男スペシャル解説付。
絶筆、七回忌特別出版

日本料理の源流である四条流からは、高橋家、石井家の2派があり、四条流包丁の総元締は、高橋家がつとめ、形式上、石井家は高橋家に入門し包丁式の免許を得るかたちとなっている。そして高橋家は天皇の料理番を、石井家は将軍家の料理頭取をつとめていた。
一見、羽山信樹作品初の市井ものと見紛う本書の真のテーマは、食文化を介した皇室と幕閣の抗争である。(略)
1人の男、早咲屋圭次郎を江戸へ送った。鮨屋の圭次郎に託された密命は――?(解説より)


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書誌情報

紙版

発売日

2003年06月11日

ISBN

9784062119108

判型

四六

価格

定価:1,980円(本体1,800円)

ページ数

256ページ

著者紹介