熱を食む、裸の果実

熱を食む、裸の果実

ネツヲハムハダカノカジツ

文芸(単行本)

世間なんて消えてなくなれ。
そうすればこの三叉路の真ん中には、僕と君だけだ。

写真家・横木安良夫が本格的作家デビュー。
鮮やかな南国のラブストーリー。


アオザイを着た女性が通りを横切る瞬間、男は一瞬にカメラで捉えた。

麻伊子――褐色の肌を持つ日本人、あるいは越僑(ベトQ)。
ライジ――名前を失い、日本を捨てた写真家。

一葉の写真が手渡されたときから、空気が、風が、光が、つまり世界が変わった。
サイゴンの街で、メコン川の船上で、リゾート地のニャチャンのビーチで。
2人が繰り広げる情熱的で刺激的な恋愛模様。


  • 前巻
  • 次巻

書誌情報

紙版

発売日

2003年06月11日

ISBN

9784062119221

判型

四六

価格

定価:1,980円(本体1,800円)

ページ数

320ページ

著者紹介