義足のキリン たいようの一生

義足のキリン たいようの一生

ギソクノキリンタイヨウノイッショウカレヲササエタヒトビトノニッキ

たいようが、私たちに残したメッセージ
動物も人間も同じ地球上で誕生し、成長し、死んでいく。それならば、もっと心を通わせ、いっしょに生きていることを実感しあえる関係になってもいいんじゃないか……。

たいようは、危険な麻酔手術にたえ、義足つけかえ手術も何度も乗り越えたが、骨折事故から87日目、最後まで立ち上がろうとがんばりつづけながら、そのいのちを終えてしまった。まだ生まれて10か月のいのちだった。この本は、たいようの闘いと、それをささえつづけた人々の物語である。

小松園長はにっこりと微笑んで、子どもたちから動物園に寄せられた手紙や、たいようの絵などを机に広げた。これからの動物園にとって一番大切なのは、目の前の動物がいつ生まれて、いま何歳で、どんな性格で、何が好物で、どんな癖があるのかなど、それぞれひとつひとつのいのちを知ることだ、と思う。そして、そうすることで、動物を好きになり、大事にしていくことに結びつくのだと思う。(本文より)


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書誌情報

紙版

発売日

2003年12月17日

ISBN

9784062119740

判型

A5

価格

定価:1,430円(本体1,300円)

ページ数

144ページ

初出

備考参照

著者紹介