
浪々を選びて候
ロウロウヲエラビテソウロウ
- 著: 岩井 三四二

いつか必ず信長に勝つ!
あえて浪人となった美濃斎藤家の勇将・日根野弘就。流浪の果てに行き着いた先は……。
強大な権力に抗う中年の不安を、松本清張賞受賞の実力派が描く、書下ろし時代長編。
永禄10年、日根野弘就37歳。
美濃斎藤家で勇将として聞こえていたが、主家が織田信長に滅ぼされた。
信長に屈することを拒んだ弘就は、一族を連れて関東に下るが、仕える先々で主家が信長に潰されていく。
中年になって禄を離れる不安、新しい主君への処世術、家族との葛藤、強大な権力に身をゆだねる喪失感……揺れ動く男の心情を克明に描く。
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書誌情報
紙版
発売日
2003年09月10日
ISBN
9784062120050
判型
四六
価格
定価:2,090円(本体1,900円)
ページ数
326ページ