
ヤスマくん、立ってなさい!
ヤスマクンタッテナサイ
- 著: 安間 繁樹

教室の外こそ学校だ。
お父さん、お母さん、自分の子ども時代を思い出しなさい。
身近な小さな自然でいい、とにかく外へ出ることだ。暴れたり、虫や花をとることがあっても、自然はそんなことではびくともしない。自然とは力があって、すごい包容力を持っているものなのだ。
いたずらっ子ヤスマくんが過ごした’50年代小学生の日々。
1年生、虫を捕りながら、山原川を遡った。たっぷり2時間かかった。
2年生、机に穴を空けて鉄玉をホールインさせる。授業中に専念するべき「仕事」だ。
3年生、ズガニを捕った。指をはさまれ痛かった。
4年生、日本平から眺めた清水の夜景は、たとえようもないほど美しかった。
5年生、ゴキブリだけは汚らしくて、つかめなかった。
6年生、片っ端から本を読んだ。授業中、隠しながら読むのに苦労した。
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書誌情報
紙版
発売日
2004年03月12日
ISBN
9784062121989
判型
四六
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
ページ数
202ページ