静かに冬の物語

マイページに作品情報をお届け!

静かに冬の物語

シズカニフユノモノガタリ

貴女の老後は……故郷へ?子どもと?それとも独りで?
熱海の自然を舞台に老女3人が向かい合う老いの日々

この作品は、400万部を超える人気シリーズ、青い鳥文庫『クレヨン王国』の著者が、イメージ豊かに児童書を生み出してくれた熱海の自然に感謝して、山や海、植物や野鳥たちを中心にしたものを書きたい、書かねば――という思いから生まれた。児童書では表現できなかった、作者の自然に対する深い思いと、老いと向かい合う生き方を、爽やかに描いた作品。

寮も保養所も、つぎからつぎへと売りに出されていた。しかし、買い手はつかなかった。ここ七尾原一帯は、海抜400メートルの山林を切り開き、東京や横浜の会社寮や保養所を誘致した新開地で、地元の熱海市民でも知らない人が多かった。残ったのは、女性軍である。そろって、気が強く、はたらき者のくせに、帰る家をもたないおばさん連だった。――<本文より抜粋>


  • 前巻
  • 次巻

書誌情報

紙版

発売日

2004年02月22日

ISBN

9784062122610

判型

四六

価格

定価:1,650円(本体1,500円)

ページ数

186ページ

著者紹介