
中国4000年 弱肉強食の法則
チュウゴクヨンセンネンジャクニクキョウショクノホウソクキョウイノハンショクリョクノヒミツ
- 著: 徳田 隆
有史以来、権力者による数えきれない大量虐殺と大飢饉!しかし人口は激増し、13億人!中国人の底知れぬパワーの源泉は「死」にある!
本書に述べられている、あまりに多くの悲惨な死に、読者は驚かれることだろう。だが、これらの記録は小説ではない。本書で多量に集めた人食いの事例は、厳しい現実のひとつである。食べた人は、政治指導者や、高位高官、金持ち、軍人などの権力者である。食べられた人は、民衆、貧乏人、女性や子ども、病人、老人など、権力をもたない人びとである。まさに弱肉強食の世界であった。
だが、弱いはずの民衆も負けていない。死には生で対抗した。中国は世界一の人口大国となったのである。世界に広がるグローバル化を、中国はいろいろな手法で、たいへん巧みに利用している。今の勢いがつづくなら、いずれ、漢・唐や明・清のような超大国がふたたび日本の西方に出現するだろう。中国は、人類が経験したあらゆる困難に打ち克ち、今、ふたたび国勢盛んとなる。われわれが21世紀に出合うのは、この百戦錬磨の巨大な昇竜なのだ。
- 前巻
- 次巻
目次
【序 章】 死には生をもって抗す
【第1章】 倒錯と残虐の為政者たち
春秋戦国・秦漢時代
【第2章】 民族浄化と皇帝の暴虐
魏晋南北朝時代
【第3章】 報復が報復を呼ぶ悲劇
隋・唐・五代十国時代
【第4章】 マルコ・ポーロも見た人肉食
宋・金・元時代
【第5章】 エスカレートする「孝行」「貞操」「養生」
明・清時代
書誌情報
紙版
発売日
2004年02月27日
ISBN
9784062122771
判型
四六変型
価格
定価:1,980円(本体1,800円)
ページ数
354ページ