
新・気くばりのすすめ
シンキクバリノススメ
- 著: 鈴木 健二
殺伐(さつばつ)とした現代に、人が必要としていることはいったい何だろう。人と人との心をつなぐ原点は、ほんのちょっとの気くばりだ。人が人を求める限り、気くばりは生き続ける!!
この本を書こう、いや、筆を執らなくてはいけないのではないかと、自分で自分に義務感を背負わせる原因に出逢いました。生まれてはじめて、電車の中で席を譲られたのです。つまり私は感謝と同時に、老人である現実を証明されたのです。その時の私の服装は上下とも黒ずくめで、しかも黒い帽子を目深に被っていて、これで私の象徴の禿頭は隠されていて、70代半ばの老人とわかるのは、帽子の下からはみ出していたわずかな白髪だけだったはずなのです。ところが、私に席を譲ってくださったその方に、私は気恥ずかしくて意識的に目をそらそうとするのです。20年前の気くばりの本では、気くばりをするか、あるいは気くばりをしなくてはならない立場の人の視点を中心に書いたつもりです。しかし、気くばりをされた人の気持ちも考えに入れなくてはいけなかったのではないかという閃きが、今回浮かんだのです。――<「はじめに」より抜粋>
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目次
第1章 再びの提言、「気くばり」は永遠に死なず!
第2章 本当に頭の良い人は、頭より気をつかう
第3章 人間関係がうまく作れない時代に
第4章 「高齢化」と「少子化」の時代だからこそ
終 章 人が人である限り、変わらないこと
書誌情報
紙版
発売日
2004年03月27日
ISBN
9784062123204
判型
四六
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
258ページ