百年佳約

百年佳約

ヒャクネンカヤク

文芸(単行本)

生きた男には生きた娘を!死んだ男には死んだ娘を!人の世はよくよくつがいを求めるものだ。
九州は肥前、渡来陶工の里をゆるがす結婚騒動に、文化と人間の命脈を描く傑作長篇小説。

慶長の役により朝鮮から連行された陶工たちが、九州の皿山に窯をひらいて半世紀。龍窯の母・百婆は死んで神となり、山上の墓から一族を見守る。折しも下界では息子・十蔵がその子供たちの嫁取り婿取りをめぐり、日々思案を重ねていた。これまで通り仲間内で絆を固めるか、日本人と結婚して渡来の未来をひろげるか。可愛い子孫の「百年佳約」=結婚成就のため、百婆の活躍が始まった!


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書誌情報

紙版

発売日

2004年07月07日

ISBN

9784062124218

判型

四六

価格

定価:1,980円(本体1,800円)

ページ数

362ページ

初出

本書は東京新聞、中日新聞、西日本新聞、北海道新聞に’03年1月6日~10月18日まで、河北新報に’03年1月6日~10月20日まで、神戸新聞に’03年1月24日~10月28日まで(各紙夕刊)連載。単行本化にあたり、加筆修正。

著者紹介