
楽園の鳥
ラクエンノトリカルカッタゲンソウキョク
- 著: 寮 美千子

第33回泉鏡花文学賞 受賞
かくも華麗に夢見られた地獄というものが、あっただろうか。これは香り高き南国の花に飾られた、夜の果ての旅の記録である。――四方田犬彦
その鳥には脚がない。だから、いつも羽ばたいていなければならない。眠るのも空の上。ほかの鳥たちが翼をたたみ、樹木に抱かれて眠る時、その鳥は風に翼を広げ、風のなかで眠る。
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書誌情報
紙版
発売日
2004年10月27日
ISBN
9784062124393
判型
四六変型
価格
定価:2,860円(本体2,600円)
ページ数
530ページ
初出
公明新聞連載小説「楽園の鳥」(2001年3月1日~2002年4月13日掲載)を改稿