朝日新聞訪欧大飛行(上)

朝日新聞訪欧大飛行(上)

アサヒシンブンホウオウダイヒコウシベリアオウダン

日本航空史上初の大正ロマン大飛行。空前絶後、革命後のモスクワへ!!
白熱するロシア機対日本機の先陣争い、「朝日」対「毎日」の報道競争。熱狂の歓声に見送られ、朝日新聞社機は一路モスクワへ!

航空宇宙科学博物館主宰の「日本の航空史を飾る大空のパイオニア」で第1位に選ばれたのは、朝日新聞社が行った「訪欧大飛行」であった。大正末というまだ飛行機、とくにエンジンの性能も信頼性も低くて、事故死する飛行士の数が年に20人近くにものぼった時代に、「初風」「東風」の2機が、世界の誰も翔破(しょうは)したことのないシベリア横断に挑み、モスクワに乗り入れ、その後ヨーロッパの主要都市を訪問するという長丁場の大飛行に成功したからであった。この命を賭した勇気ある飛行とあわせて、4人の飛行士たちの細心の注意とチームワークを兼ね備えた美点は、日本人ならではと賞賛された。――<「まえがき」より抜粋>


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目次

プロローグ 翼はモスクワに向かって
第1章 新聞大競争の時代――村山龍平の文化事業
第2章 「空の黒船」が到来――相次ぐ外国人曲芸飛行士の来日
第3章 民間航空事業のパイオニア――「朝日」対「毎日」の競争
第4章 空の大航海時代――続々来訪する長距離飛行の外国機
第5章 訪欧大飛行の計画と準備
第6章 熱狂する国民

書誌情報

紙版

発売日

2004年08月27日

ISBN

9784062124560

判型

四六

価格

定価:1,980円(本体1,800円)

ページ数

298ページ

著者紹介