東京　文学の散歩道

野に碩学あり。卓越した産業人の「知」の深さに敬服する。
高杉 良

産業人の視点から見た「近代文学の道すじ」。書下ろし文学論。

この本は街探検とか探訪とかを主たる目的として書いたものではないのである。それぞれの場所に縁のあった作家文人たちが、意識していたと無意識であったとにかかわらず、次第に文学上のネットワークをつくり、それが近代文学をどのように形成させていったのか、その成立の道すじを辿ってみたいという意味の「散歩」が、本書の趣旨なのである。――（著者あとがきより）

目次

上野　池之端　谷中界隈
千駄木　弥生　本郷界隈
牛込　早稲田界隈
市ヶ谷　大久保界隈
渋谷　青山界隈
麹町　番町界隈
小石川　小日向界隈
池袋　目白　雑司ヶ谷界隈
駿河台　神保町界隈
銀座　築地界隈
根岸　龍泉　浅草界隈
日本橋　両国　亀戸界隈
赤坂　六本木　麻布界隈
三田　高輪　白金台界隈
あとがき

書誌情報

紙版

• 発売日: 2004年08月07日
• ISBN: 9784062125222
• 判型: 四六
• 価格: 定価：2,530円（本体2,300円）
• ページ数: 382ページ

電子版

• 発売日: 2006年02月10日
• JDCN: 0621252200100011000D

著者紹介

著： 中谷　治夫（ナカタニ　ハルオ）