芥火

芥火

アクタビ

文芸(単行本)

昨日までとは違う一日を生きる。

負わされた宿命に耐え、新しい人生をけなげに切りひらこうとする江戸の男と女。
隅田の川縁に暮らす人生の哀歌。

下総・行徳生まれのかつ江のささやかな幸福は、8歳で終わった。代わってはじまったのは、食べてゆくための戦いだった。欲しいものは自分の力で手に入れるしかない。下働き、娼婦、妾……出直す、そう告げた背へ、佃町の娼家の主うらは、明るい声をかけてきた。――<「芥火」>


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書誌情報

紙版

発売日

2004年09月23日

ISBN

9784062125659

判型

四六

価格

定価:1,650円(本体1,500円)

ページ数

202ページ

初出

『小説現代』「芥火」2003年1月号「夜の小紋」2003年10月号「虚舟」2004年1月号「柴の家」2004年7月号「妖花」2004年8月号

著者紹介