中国「新富人」支配

中国「新富人」支配

チュウゴクシンフジンシハイノミコマレルキョウサントウコッカ

改革・開放の中で莫大な財を成した「新富人」による支配が始まった!現地取材と現地報道の詳細な分析からあぶりだした、昇竜の光と影!
「人民中国」は終焉した!!「経済大国中国」の新支配層の正体とは!!

共産党の指導者は一種の記号と化し、イデオロギーはもちろん、個人のキャラクターさえ、決定的な役割を果たせなくなった。新たに勃興してきた一群の人々が中国社会に決定的な役割を果たそうとしていることは間違いない。「労働者、農民の党」であったはずの共産党は、「新富人」の牛耳る党に急速に変質している。毛沢東が「大同」(絶対平等主義)の理想を込めて説いた「人民中国」の終焉という現実を直視し、新たに社会の指導層になろうとしている「新富人」、さらにその対極にある「民工」(祖先伝来の土地を離れ都市に流入した農民)たちの思想と行動を読むことから、今後の中国を占うことを始めたい。――<「序章」より>


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目次

序章 「人民中国」の終焉
第1章 「上海一の金持ち」の凋落
第2章 不動産バブルの淵「黄金地帯」の悲劇
第3章 新富人「最後の晩餐」
第4章 新支配層の誕生と「社会の断裂」
第5章 都市を包囲する農民の群れ
第6章 胡錦濤(こきんとう)「親民路線」の本質
第7章 「人民外交」との決別
第8章 新たな「反日」の台頭
終章 新富人が導く中国

書誌情報

紙版

発売日

2004年09月29日

ISBN

9784062126038

判型

四六

価格

定価:2,090円(本体1,900円)

ページ数

314ページ

著者紹介