出雲願開舟縁起

出雲願開舟縁起

イズモガンビラキブネエンギ

文芸(単行本)

悪疫退散!!
四国は吉野川上流から流した小舟が出雲に辿り着くまでの1,000キロを、江戸時代の思想経済庶民史みんなぶち込んで描く文学的冒険

同じ約束ごとが願開舟にもあります。誰かが、何かが、舟に込めた送り手の願いを届けてくれる筈です。しかし、吉野川の上流から出雲国まで願開舟を流したという故事は、九郎左衛門もいまだ聞いた例しがありません。この本山村から吉野川河口まで三十余里(百十八粁(きろめえとる))。さらに出雲国までの海道は、最短の瀬戸内海を通るとしても長州・馬関まで百数十余里。関門海峡を響灘へ抜けて日本海をさらに六十余里。延べて二百数十里(千粁)のはるかな水の旅路です。――<本文より>


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書誌情報

紙版

発売日

2005年02月24日

ISBN

9784062126168

判型

四六

価格

定価:2,090円(本体1,900円)

ページ数

270ページ

著者紹介