元禄いわし侍

元禄いわし侍

ゲンロクイワシザムライ

文芸(単行本)

えいえいえい。鰯あっての、元禄の世。
お犬様が闊歩した華やかな時代を支えていたのは、鰯の大豊漁だった。干鰯(ほしか)問屋の用心棒・半九郎が、美貌の女主人を助けながら大活躍!
元禄トリビア満載、注目の新・時代小説!

「笹森さまは、あの犬が中野の御用犬屋敷で何を餌に与えられるかご存じですか」「はて、犬は家人の食物の残りを与えられるのが常だが、犬屋敷で何を食べているのであろう。考えたこともなかったし、8万匹の犬の餌となると想像もつかぬ」以登の問いに半九郎は首を捻った。「笹森さまもよくご存じのもの、干鰯でございますよ。炊きあげた白米に味噌汁をかけ、それに干鰯を添えた餌を朝夕2回与えているのです」――<本文より>


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書誌情報

紙版

発売日

2005年03月17日

ISBN

9784062128629

判型

四六

価格

定価:1,980円(本体1,800円)

ページ数

318ページ

著者紹介