
志らくの落語二四八席辞事典
シラクノラクゴニヒャクシジュウハッセキジジテン
- 著: 立川 志らく
奇才の落語家によるなんと!全編書き下ろし。落語のストーリーと鑑賞のツボをシャープに解説!
【粗忽長屋】
長屋がテーマになっているわけではない。究極にそそっかしい2人の男の物語である。「粗忽な二人」でもよさそうだ。
【ろくろ首】
与太郎にも性欲があるという噺。
【権助魚】
落語に登場する田舎者の横綱は権助。権助の仕事はめし焚き。了見の悪い田舎者である。
【三軒長屋】
江戸っ子落語の最高峰。ラストにどんでん返しの落ちがある。
【居残り佐平次】
佐平次こそが、落語国のスーパースターであろう。
【あたま山】
小噺である。アニメになって海外の映画祭でグランプリを受賞した。
【崇徳院】
若旦那の家が皿屋なので『皿屋』という別題がある。そのままだ!
【二階ぞめき】
吉原好きの若旦那のために、番頭が自宅の2階に吉原のセットをこしらえてしまった。狂気の世界である。
【紙入れ】
ヒッチコックの映画のようである。――<各項解説より抜粋>
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書誌情報
紙版
発売日
2005年04月28日
ISBN
9784062129121
判型
新書
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
366ページ