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隠れ念仏と隠し念仏
カクレネンブツトカクシネンブツニホンジンノココロキュウシュウトウホク
- 著: 五木 寛之
知られざる日本人の熱い信仰を探る!
列島の南から北をめぐり、日本人のこころの深層に迫る。
九州の薩摩藩と人吉藩では、かつて一向宗が禁じられ、300年もの間、強烈な弾圧が行われた。その嵐に耐えて守り抜かれた信仰、それが「隠れ念仏」である。東北には、信仰を表に出さず、まるで秘密結社のように守りつづけた人びとがいる。取り締まりを受けながらも、「隠す」ことで結束した信仰、それが「隠し念仏」である。
<著者のことば>
日本の歴史をふり返るとき、私たちはどうしても為政者の歴史だけを見てしまいがちです。しかし、極度の貧しさと苦しさのなかで、自らの命を犠牲にして信仰の仲間を守るとか、あくまで信仰を捨てずに殉教するというような、知られざる庶民の歴史もあるのです。それを日本人のこころの歴史の<記憶>として、大切に残していかなければいけないのではないでしょうか。
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書誌情報
紙版
発売日
2005年10月26日
ISBN
9784062129350
判型
新書
価格
定価:922円(本体838円)
ページ数
288ページ
初出
’01年10月に単行本『日本人のこころ2』として小社より刊行