サンカの民と被差別の世界

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サンカの民と被差別の世界

サンカノタミトヒサベツノセカイニホンジンノココロチュウゴクカントウ

消えゆく記憶と、消してはいけない歴史

語られることのない、日本の歴史の深層を真摯に探訪する。
かつてこの列島には、土地に定住することなく、国家に帰属することもなく自分の身分証明をした人びとがいた。海の漂泊民「家船」と山の漂泊民「サンカ」である。そして関東には、江戸・東京を中心とした被差別の世界があり、社会の底辺に位置づけられた人びとがたくましく生きた。賤民を束ねたのが浅草弾左衛門、非人頭は車善七だ。

<著者のことば>
私は、隠された歴史のひだを見なければ、“日本人のこころ”を考えたことにはならないと思っています。今回は「家船」漁民という海の漂泊民から「サンカ」という山の漂泊民へ、そして、日本人とは何かという問題にまで踏みこむことになりました。それは、これまでに体験したことのなかった新しいことを知り、自分自身も興奮させられた旅でした。


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書誌情報

紙版

発売日

2005年10月26日

ISBN

9784062129374

判型

新書

価格

定価:922円(本体838円)

ページ数

288ページ

初出

’02年2月に単行本『日本人のこころ4』として、小社より刊行。

著者紹介

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