大陸へのロマンと慟哭の港 博多 日本の原郷 沖縄への旅

大陸へのロマンと慟哭の港 博多 日本の原郷 沖縄への旅

タイリクヘノロマントドウコクノミナトハカタニホンノゲンキョウオキナワヘノタビニホンジンノココロハカタオキナワ

この自分という一個の身体のなかに、現代史が眠っている

博多と沖縄。これまで書かれなかった、ロマンと、虐殺と、原日本の風景。
博多は古代より、アジアの玄関口として栄えてきた。出て行く人とやって来る人――「往還の地」としての博多で起きた戦後引揚の悲劇と、花開いた独自の文化を辿る。さらに、沖縄を訪れる。神々が降臨するという聖なる地・斎場御嶽に立ち、悠久のリズムと現実の緊迫感が混在する日本の原風景を見つめる。

<著者のことば>
過去の歴史、何百年前、何千年前の歴史にももちろん興味があります。けれども、わずか50数年前に自分が体験したひとつの出来事、朝鮮半島から引き揚げてきて経験したこと自体が「歴史」なのです。自分からはかけ離れた遠い過去を追究することだけが歴史ではありません。つまり、「歴史は自分のなかにある」ということにほかなりません。


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書誌情報

紙版

発売日

2006年05月27日

ISBN

9784062129381

判型

新書

価格

定価:922円(本体838円)

ページ数

272ページ

初出

’02年5月に単行本「日本人のこころ5」として、小社より刊行。

著者紹介