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永遠の誓い
エイエンノチカイ
- 著: 佐川 光晴

平穏なるときも、苦しきときも、永遠に変わらぬ愛を、誓います。中学校教員の夫と保育士の妻が営む幸福な結婚生活に、初めて訪れた試練が照らしだすものは……。野間文芸新人賞作家が「夫婦」を描く意欲作。
平穏なるときも、苦しきときも、永遠に変わらぬ愛を、誓います。
中学校教員の夫と保育士の妻が営む幸福な結婚生活に、初めて訪れた試練が照らしだすものは……
基本的に善人である市井の凡人を、平凡な位相で捉えて単線構造で語り、なおかつ飽きさせないというのは、作者の膂力が意外に大きいことを示している。佐川光晴の「平凡」は平凡ではないのだ。
鹿島茂氏(産経新聞2005年2月27日)
学校や家庭など毎日同じ人同士が顔を合わせて生活せざるを得ない場所で、加害・被害関係が特定しがたい暴力が起こったとき、そこで生活する人々にどのような波紋が及ぶのか、出だしから中後半まで、圧倒的な密度の時間描写で提起された問題の棘が、読後、足元から脳髄に突き刺さってくる。
酒井信氏(文學界2005年4月号)
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書誌情報
紙版
発売日
2005年07月02日
ISBN
9784062129909
判型
四六
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
ページ数
238ページ
電子版
発売日
2014年03月07日
JDCN
0621299000100011000Q
初出
『群像』’05年3月号