
floating yesterday
フローティングイエスタデイ
- 著: 蜷川 実花
いつもの日常の中に永遠が宿る。感じることをやめてしまったら、この世界はなくなってしまう。
留めておけないものを留めておきたい、止められない流れを止めたい。どうやら私の興味はすべてそこに集約されている。この世にある全ての物に対して、等価に過ぎてゆく時間。1秒の何十分の1の瞬間を、フィルムに焼き付けることが出来る幸福。自分と対象物の境界線がなくなる、不純物が取り除かれる、目の前で起こることに対してシャッターをきる、ただそれだけ。日常の中に潜む非日常、なんて簡単に向こう側に行けるのだろう。無意識に過ごす日常は、あまりに多くのことを取りこぼす。ささやくような出来事を拾い上げた時実感する、世界は輝きに満ちている。――蜷川実花
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書誌情報
紙版
発売日
2005年11月19日
ISBN
9784062130752
判型
B5
価格
定価:3,300円(本体3,000円)
ページ数
192ページ