双調平家物語ノート（１）　権力の日本人

ケンリョクノニホンジンソウヂョウヘイケモノガタリノート

著：橋本　治

平家は倒れた。だから悪い？平清盛は悪人？では、どう悪いのだろう。“日本のルーツ”平安時代に生きる人々は、実はあまりにも、「現代人」だった。院政、摂関政治、女帝、国家……知らないことだらけの歴史を見直してみる。「諸行無常」で片づけられない日本の歴史。古代の権力世界の住人達から、新しい歴史の広がりを見る縦横無尽の史論。

私たちは錯覚の中で歴史を見ているのだろうか。

平家は倒れた。だから悪い？平清盛は悪人？では、どう悪いのだろう。
“日本のルーツ”平安時代に生きる人々は、実はあまりにも、「現代人」だった。院政、摂関政治、女帝、国家……知らないことだらけの歴史を見直してみる。

「諸行無常」で片づけられない日本の歴史。古代の権力世界の住人達から、新しい歴史の広がりを見る縦横無尽の史論。

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第一章　平清盛の謎
第二章　祇園精舎の悪人達
第三章　武者の世
第四章　武者はどこから来たか
第五章　武者と官僚
第六章　主権者の欲望
第七章　望月の後
第八章　斜陽する摂関政治
第九章　天皇と院政
第十章　悪女について
第十一章　皇女達の暴走
第十二章　女の時代
第十三章　権力構造の錯綜
第十四章　藤原不比等の時代
第十五章　天平の騒擾
第十六章　そして王朝は海に沈む